潮が速く海難事故を誘発。
だが、冷静に対処すれば助かる可能性は高いようです。
海水浴シーズンが本格化し、海難事故が多発する季節を迎えた。事故原因として最近、注目されているのが、沖に向かう速い潮の流れ「離岸流」だ。第二管区海上保安本部(塩釜)は、離岸流の仕組みを理解して冷静に対応し事故を防止するよう呼び掛けている。
二管本部のまとめでは、宮城県内では2006年までの4年間で、23人が遊泳中に沖合に流され、6人が死亡している。離岸流が原因とみられる事例も多い。
5月2日には仙台市宮城野区の長浜で、サーフィンをしていた男性が離岸流に流され、消防のヘリコプターで救出された。昨年8月6日には、宮城県七ケ浜町の小豆浜で、遊泳中の山形県の高1男子が沖に流され死亡している。
離岸流は岸に押し寄せた波が、並岸流として海岸に沿って流れた後、急速に波が沖に戻る流れのこと。速いものだと秒速2メートルになり、オリンピック選手の泳ぐ速さに匹敵する。泳ぎに自信がある人でも逆らって泳ぐと力尽きておぼれるケースがある。
離岸流が発生するのは(1)外洋に面して波が高い(2)遠浅で海岸線が長い(3)波が海岸に対して直角に入る―の3条件を満たす海岸。海岸を高台から見ると波が変形している場所や、波が立っていないところで離岸流が発生している可能性がある。
離岸流に流された場合の対策は、落ち着いて流れに逆らわず、岸と平行に泳いで離岸流から抜け出すこと。離岸流の幅は10―30メートルのため抜け出すことができる。泳ぎが得意でない人も離岸流は数百メートルで終わるので、浮輪などを離さず体力の消耗を防いで救助を待つことも重要だ。
二管本部海難救難部運用司令センターの秋山満所長は「離岸流の対処法を知っていれば、いざという時に冷静に対応できる。保護者らが頭に入れて事故を減らしてほしい」と話している。
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